aK-House
K12 
private residence

今回の敷地には今までにない要素があった。
とても私的なものではあるのだが。。。
敷地の前面道路沿いに敷地ひとつ空けてY9が建っている。このようなことは初めての経験である。今回の計画は、Y9同様サンコーハウスとの協働である。クライアントも私と会うことで、その辺りを意識するのではと思うと少し躊躇してしまうが、いずれにせよ会わないことには想いは伝わらないので会って、お互いの想いを話し合うことにした。

外観に関してY9の経緯をふまえ話し合って、ガルバリウム鋼板の外壁と コンクリート打放しを統一することになった。コンクリートは挟まれる残された敷地に対して拘束力が強いように思い悩んだのだが建築条件付(※1) ということから街並みに対するひとつの提案として受け取ってもらうことと考えた。

クライアントは、この住居を「アップルハウス」と名付けている。外壁の色<表皮>が赤みかかっていることと、かじったあとに見える壁<実>が生成色となっていることに他ならない。内観も同様のテクスチャと生成色の壁とし繋がりを持たせている。また外部からは窺い知れないが吹抜、坪庭にも一部なっており、より深く内部と繋がっている。(長井)